縦横学の本流

 古代中国の自然思想の流れの中で生まれた干支解釈技術を継承したものに「万象学」と呼ばれるものがあり、自然界の推移の読み方を作り上げ、森羅万象の知恵をまとめ上げたものである。この干支を自然界の推移法則としてその真理とバランスを追及し学問的な見地で考察する人達が現われ「子平法」という分析予知技術の思考を生み出した。それが干支主体で儒教や易と合流して推命術の源流になった流れと、宗教から完全に離れて方向主体(縦と横を重視)の学問を持つ「縦横家」の流れに分かれた。そして縦横家とは『人間同士の絡みや駆け引きなど人間性の特色を判別出来る人達』とされていた。

この学問(縦横学)の最大の特徴は「占い」のような個人的予知ではなく、政治の流れや経済・軍事の動きを如何に予知するかの集団学<軍略学>によって行ったことである。そして縦横学は原理や思想を重視する思想学であることが最大の特徴である。この流れで縦横学の縦横家を生み出したグループを「三命」と呼ぶようになり、その流れを伝承しているのが「算命学」である。

そしてこの算命学は中国の歴代の王朝によって保護されて一子相伝・門外不出で、その後も2000年の長きに亘り秘密裏に研究され続けて来たのである。つまり縦横家の何たるかが歴史家に理解されなかった理由がここにあった。特にこの学問は原理・思想部門に価値があり人間学の真髄とされる所以であるが、そこから生まれた占術部門のみに多く目が向けられ、事実「算命」の名で中国や台湾に存在しているのが実情である。

第二次世界大戦後、中国が共産国家になった際、中国の最後の伝承者で清朝の外交顧問であった呉仁和氏が日本の長崎に亡命し、当時13歳の高尾義政氏(48歳で死去)を養子に迎えて伝承したと伝えられている。そのためこの学問の真髄は中国にも台湾にも存在しておらず、残存する唯一の国が日本である。尚、この縦横学研究には高尾義政著の「原典算命学大系」等を参考資料としている。

2014年6月28日